ナースが教えるメディカルチェックについて

現代の医療は「病気を治す」事から「予防する」医療に変化しています。病気の予防や早期発見には、メディカルチェックが必要となります。ナースの目線で、様々な場面で必要となるメディカルチェックをご紹介します。お問い合わせ先は こちら

中高年登山者のリスクを低減させよう

中高年登山者のリスクを低減させよう

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中高年登山者の突然死

最近は中高年の間で登山がブームになっています。登山自体は健康的で達成感の味わえる楽しいものですが、その一方で中高年登山者の突然死が問題になっています。
中高年の方は若いころと比べ体力も低下しており糖尿病や高血圧などの疾患を持つ人が多く、登山中に動脈硬化を起こしたり血圧の上昇によって動脈に異常をきたし、死にいたる事例が後を絶たないのです。やはりこれらの疾患も日常生活では自覚症状が無い為、事前のメディカルチェックが必要となってきます。
特に、動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳卒中といった重大な症状を招く糖尿病は自覚症状が無い事も多く、いつのまにか死にいたるほど重症化している場合もあり、その事からサイレントキラー(沈黙の殺人者)とも呼ばれます。登山程度でおおげさな…とは考えず、必ずメディカルチェックを行いましょう。

特にメディカルチェックを受けるべき人

まずは登山によって生じる障害が無いか、気づかずに潜んでいる疾患は無いかのチェックが重要です。特にメディカルチェックを受けるべきなのは、普段から胸の締め付けを感じる人、顔や足のむくみが気になる人、頭痛やめまいがよく起きる人、軽い運動でも息切れがする人などです。その中で更に、今までどのような病気をしてきたか、家族の中に病気を持っている人はいるか、今までの生活歴(仕事やスポーツの経験)の確認、喫煙・飲酒の習慣があるかもチェックが必要です。

詳しい検査内容

詳しい検査内容としては、心電図検査や血液検査、胸部X線検査等を行います。心臓に疾患が潜む可能性がある場合は更に負荷心電図や超音波検査(エコー)、ホルター心電図、心臓血管造影検査(心臓カテーテル)を行う必要があります。負荷心電図とは運動を行ないながら心電図の変化をみるものです。超音波検査は画像上に心筋の動きを描記し、心筋の運動に異常が無いかをチェックするものです。ホルター心電図は24時間の心電図を小型レコーダーで記録して分析するものです。心臓血管造影検査はカテーテルを心臓の冠血管に送り込み、冠動脈の狭窄部分の程度とその箇所を検査するものです。
以上の検査の結果、問題が無く登山をしても大丈夫と診断された後はしっかりとトレーニングを重ね、心肺機能や筋肉を鍛えて酸素を多く体内に吸収できる体作りをしてください。そしてこれらの準備が整った状態で本番に挑みましょう。もし疾患を抱えている人が何の準備も無く登山を始めるのは非常に危険ですので注意してください。

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